株取引における流動性とは何か

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株取引における流動性とは、その株が市場でどの程度取引されているかの度合いを言います。その企業の株が出来高(取引される株式数)が多い場合を「流動性が高い」といい、逆の状態を「流動性が低い」と表現します。「板」というものをご存知でしょうか。真ん中に株価が高い価格からだんだん低くなるように表示されています。左側の上にその価格での売り注文株数が、右側の下にその価格での買い注文数が表示されています。

例えば、単元株100株の株の板で、指値注文(売買する価格を決めて売買注文を出す方法、これの反対が成り行き注文です)1,000株 売りで510円、1,100株500円で買い注文が出ている場合、板には、

1,000 510
500 1,100

というように板に表示されます。流動性の低い銘柄では、例えば、こんな感じの表示になることがあります。

1,000 510
500
490
480
・・・

つまり現状、1,000株510円で売りたい人はいるけれども、それ以下の価格で買いたい人が誰もいない状態です。この状態で取引時間中、ずっと表示され続ける企業の株もあります。このような株を買った場合は、自分が思った価格ですぐに売れないというリスクがありますので、流動性が高い株を買うほうがリスクを低減できると言えるでしょう。

株取引の流動性について

株取引は流動性が高いです。特に東証一部上場で日経225の構成銘柄になっているような株については、取引時間中に、上記のように、売り板のみが取引時間中終日表示され続けるようなことはまずありません。

例えば、ある日の日経225構成銘柄の中で一番出来高が小さい株が386,400株で、この株の単元株数は、100株ですから、ずべての株数単元株で取引きされたと考えると、3,864回取引があったことになります。一番出来高が多い株は、290,219,800株(単元100)で、2,902,198回です。(実際には、最少の単元で取引が繰り返されることはありませんので取引回数はこれより低い数値になるはずです。)

一日の取引時間は、東証の日中取引は5時間ですから、単純計算で少ない銘柄でも1分間に10回程度の取引、多い銘柄では、9,600回以上ですので、売りたいときに売れないというような状況は考えにくいです。したがって、株式市場は比較的流動性が高いといえるでしょう。

ただし、リーマンショックのときのように市場全体がパニックに陥ったような状況では、すべての銘柄が、売り板しか表示されず、しかも売りの価格がどんどん切り下がっていくような状態になることもありますし、個別の銘柄でも、業績を赤字に下方修正したり、増資を発表した直後の相場でも起こりえますので注意しましょう。

流動性は、市場や銘柄によって異なる

上述したとおり、比較的流動性が高い、株式市場ですが、銘柄によっては、一日中ほとんど取引がない銘柄もあります。ヤフーファイナンスで「全市場」で「出来高」を検索すると、最下位の銘柄(株ではない金融商品ですが)は、なんと1です。これを買う勇気のある猛者はなかなかいないでしょう。買っても、買った値段以上で売れる可能性は限りなく低いと言わざるを得ません。

ここまで極端でなくても、前場(午前の市場)が開いた直後と、後場(午後の相場)が閉まる直前しか、取引が成立しない銘柄は結構ありますので、テクニカル的に、あるいは、ファンダメンタルズ分析で、買いを推奨されている銘柄でも、そのような銘柄を売買するのは避けたほうが良いでしょう。ただし、最少の単元株数で取引して、株価が倍になることを期待して買っておくような投資方法はあると思います。その場合は、超長期投資と考えて、使わなくても生活に支障のないお金で投資するようにします。そうでないと、お金に換えたいとき(売りたいとき)に売るに売れないということになりかねません。

流動性の低い銘柄は、チャートでわかる

今までのご説明では、一日の出来高で、流動性を見てきましたが、上述のとおり、特定の時間帯にしか取引がされないような銘柄もありますので、一日全体の出来高だけを見て、流動性を判断するのでは不十分です。では、どうするか?チャートを見れば、わかります。だだ、日足(1日の値動きを一本のローソク足で表示するチャートのこと)のチャートでは、わかりません。30分足など、一日の取引を見ることができるチャートを見ます。チャートの下に時間別の出来高が表示されますが、それが、低い数値であればわかりやすいですし、あるいは、取引開始直後以外、全く出来高が無い、というような銘柄は流動性が低いと判断できます。また、出来高を見なくても、チャートが途中で途切れているような銘柄は、その時間帯は取引がなかったといいことになりますので、流動性は低いと判断して良いでしょう。

また、価格帯別の出来高を見るという方法もあります。投資家がその銘柄を買いたいと思う価格帯を見て、その価格帯に迫ってきたときに買い候補にして、それ以外の価格帯では取引しないという考え方が有効な銘柄もあります。価格帯別の出来高もチャートでわかりますので、チャートをしっかり見ることが重要です。

  • 2014 11.24
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